元になったのは d4.princess.ne.jp の EVASD (ESE Video Authorizer) です。この版は Lefty Serve が手を加えたもので、V9990 版と V9968 版の追加、音のタイミングの作り直し、古い MegaFlashROM SCC+ SD への対応などを行っています。
必要なもの
| MSX | MSX turboR (Z80 モードで動かします)、Nextor |
| SD カード | ESE-SDisk、または MegaFlashROM SCC+ SD (FW v3 より前の古い FW にも対応) |
| VDP | 本体の V9958 (EVASD)、V9990 カートリッジ (EV9SD)、V9968 カートリッジ I/O 88h (EV6SD) |
| PC | Windows 10 / 11、ffmpeg と ffprobe (コマンドプロンプトから実行できるように PATH を通す)。Python は不要 |
パッケージの中身
| ファイル | 内容 |
|---|---|
MSX\EVASD.COM | 本体の V9958 で .EVA を再生 (SCREEN12 / SCREEN8) |
MSX\EV9SD.COM | V9990 で .EV9 を再生 (64 色) |
MSX\EV6SD.COM | V9968 (I/O 88h) で .EV6 を再生 (SCREEN8 + 拡張パレット 256 色) |
WIN\EVACONV.BAT | 動画 → .EVA (V9958 SCREEN12)。動画ファイルをドラッグ&ドロップ |
WIN\EVA8CONV.BAT | 動画 → .EVA (V9958 SCREEN8) |
WIN\EV9CONV.BAT | 動画 → .EV9 (V9990) |
WIN\EV6CONV.BAT | 動画 → .EV6 (V9968) |
WIN\EVACONV\ | 変換プログラム本体 (EVACONV.exe と DLL。フォルダごとこの位置に置いておく) |
WIN\EVACONV\LICENSES\ | 変換プログラムに含まれるほかのソフトのライセンス |
1. 変換 (Windows)
動画ファイルを、作りたい形式のバッチファイル (EV6CONV.BAT など) にドラッグ&ドロップします。複数のファイルをまとめて落とせます。動画と同じ場所に、同じ名前で変換したファイルができます。
- 縦横比を自動で判定して、4:3 なら 124x108、16:9 なら 144x93 ドットにします
- 変換の時間の目安は、動画 1 分で 2〜3 分 (V9968 / V9990。V9958 はもっと速い)
- MSX-DOS で扱えるように、ファイル名は半角英数 8 文字以内にしてください (長い名前のときは変換後に付け直すか、下の
-oを使う)
オプションを付けるときは、コマンドプロンプトで EVACONV.exe を直接使います。
WIN\EVACONV\EVACONV.exe ev6 MOVIE.mp4 -o MOVIE 出力名を MOVIE.EV6 にする WIN\EVACONV\EVACONV.exe ev6 MOVIE.mp4 --ss 60 -t 30 60 秒目から 30 秒だけ WIN\EVACONV\EVACONV.exe ev6 MOVIE.mp4 --autocrop 焼き込まれた黒帯を除く WIN\EVACONV\EVACONV.exe ev6 -h オプションの一覧
形式の指定は eva = V9958 SCREEN12、eva8 = V9958 SCREEN8、ev9 = V9990、ev6 = V9968 です。
2. 再生 (MSX turboR)
プレーヤーと変換したファイルを SD カードにコピーし、MSX-DOS で実行します。
EVASD MOVIE.EVA V9958 EV9SD MOVIE.EV9 V9990 EV6SD MOVIE.EV6 V9968 (映像は V9968 の HDMI 出力に出ます)
ESC で中断、STOP を押している間は一時停止です。
| オプション | 内容 |
|---|---|
/Sx | x フレーム目から再生 (1 秒 = 約 12 フレーム) |
/Ex | x フレーム目で終わる |
/Nx | x フレーム分だけ再生 |
/Px | x 回繰り返す (/P0 で止めるまで繰り返す) |
/Ox | パレットを書く時刻の調整 (EV9SD / EV6SD。0〜44、既定 22。普通は使わない) |
/O /H /W | 古い形式の .EVA の大きさの指定 (EVASD。128x106 / 156x86 / 144x94。普通は自動で判定) |
/M | 古い MegaFlashROM SCC+ SD 用の読み方を強制する (普通は自動で判定。下の「MegaFlashROM SCC+ SD について」)。EVASD には FW v3 より前の専用の /M2 もある |
- 動画ファイルは、SD カード上で連続した場所 (連続したクラスタ) に置く必要があります。 フォーマット直後の SD カードにコピーするのが確実です
- 終了時に
timing violation countが表示されたときは、SD カードの応答が間に合わなかった所があります (そこで音が乱れています) - 元の EVASD 用の .EVA (128x106 / 156x86 など) も EVASD で再生できます
MegaFlashROM SCC+ SD について
FW v3 より前の古い MegaFlashROM SCC+ SD は、SD カードの読み出しの間隔が短いと待ちを入れるので、そのままでは1 フレームが長くなって、画面の途中で絵が切り替わる (ティアリング) ことがあります。プレーヤーは起動時に読み出しの速さを測り、古い FW なら、待ちが入っても間に合う読み方に切り替えます。音も絵も、新しい FW と同じように再生できます。このとき、終了時に次のように表示します (最後の数字は測った値)。
MegaSD (before FW v3) mode 2, SD timing:0254
Nextor 3 の MegaFlashROM SCC+ SD ドライバは、版によって SD スロットのデバイス番号が違います (v1.6 以前と v1.7 以降)。プレーヤーはドライバの名前と版を見て、正しいスロットを選びます。
V9968 について
- V9968 カートリッジは I/O 88h (スイッチ左) で使います。本体の画面には起動時のメッセージだけが出ます
- SCREEN8 + 拡張パレット (32768 色中 256 色)。1 フレームで書き換える色は 80 色までで、場面が切り替わると、色が 3〜4 フレームに分けて入れ替わります
- V9968 は本体と別の発振器で動くので、プレーヤーが垂直帰線を見て、音のサンプルを時々 1 つ足し引きしてずれを合わせます
- 音は turboR 本体の PCM から出ます (V9968 の HDMI 出力には音が乗りません)
ライセンスとクレジット
- 元の EVASD: d4.princess.ne.jp。この版: Lefty Serve
- 変換プログラム (
WIN\EVACONV\EVACONV.exe) は Nuitka で作った EXE で、Python、numpy、Pillow を含んでいます。それぞれのライセンス文はWIN\EVACONV\LICENSESにあります (一覧はLICENSES\README.txt)。ffmpeg は含んでいません - MegaFlashROM SCC+ SD の読み出しのタイミングは、Manuel Pazos 氏の資料と実機での確認によります
- V9968 は HRA! 氏の作品です
- 使用は自己責任でお願いします
履歴
| 版 | 日付 | 内容 |
|---|---|---|
| v0.10 | 2026-10-20 | 最初の公開版。V9958 / V9990 / V9968 の 3 種類のプレーヤーと変換プログラム (EXE)。古い MegaFlashROM SCC+ SD (FW v3 より前) への対応、Nextor 3 の MegaFlashROM SCC+ SD ドライバ (v1.6 以前 / v1.7 以降) への対応、EVASD の起動時に一瞬出ていた緑の線の修正 |